病院の中では緊張してしまったりでうまく頭が働かず、わからないことがたくさん出てくると思います。なるべくわかりやすく説明することを心がけていますが、出てきてしまった疑問はそのままにせずしっかりとその場で質問していただけると私たちも助かります。わからないまま話が進むことは不安でしかありません。「情報の共有」「共通の認識」はどういったときでも大切です。しかし難しいのも事実です。その難しさを少しでも崩していけるように、しっかり対話していければと考えています。

治療を行なっていくにあたって、しっかりとした診断が重要です。原因がわからないまま治療を行なっていっても時間ばかりが過ぎていき、助けられる命も助けることができないかもしれません。近年、小動物臨床の分野において、以前はできなかったような診断方法や治療方法などがでてきていて、その背景としては様々な分野での「専門医」の先生方の御尽力があります。そういった先生方とのつながりをもって、私たちだけではなかなか診断・治療が難しいような問題も少しでも解決に向かわせられればと考えており、ご家族への選択肢として一歩進んだ治療も提示できるようにしていければとおもいます。